日々のアレコレ


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四十九日

イルの四十九日で深大寺に行った。

お坊さんが来て、お経を上げてくれる。
人間のような四十九日をすることに、
家族で意見が二つに分かれた。

イルのことを思い出しては泣いてしまうペットロスのような母は
気持ちを鎮めるために四十九日をやりたいと言った。

イルを自分の弟のように可愛がっていた私の弟は、
動物なんだから、そんなことはしなくていいと反対した。

交わることのない二つの意見を抱えたまま四十九日当日を迎え、
そして母と私の二人が会場である深大寺に向かった。

そこには同時期に四十九日を迎えるペットの飼い主たち約20人が集っていた。
犬、猫、うさぎ、フェレットなど、亡くなった動物は様々だったが、
どの動物達も飼い主の大切な家族であることは確かだった。

小雨が降る深大寺の慰霊塔に、少し若い僧侶が現れた。
人間のそれと同じようにお経を唱え、
「●●家の愛犬、☆☆ちゃん」という風に名前も詠んでくれた。

でも私は、
動物のためにお経を唱えるってどういう気持ちなんだろうな。
職業としてやっているのだろうか。
そんな風に少し斜めな気持ちで僧侶の背中を見つめていた。

お経が終わると僧侶が私たちに説教をしてくれた。
話し始めた僧侶は、なぜか涙ぐんでいて、
声を詰まらせていたので驚いた。

「なんで泣いてるの?」
不思議に思っていると、僧侶は自分が飼っていた犬の話を始めた。

一緒に暮らしていたラブラドールがこの5月に亡くなったこと。
10年以上、一緒に暮らしていて、毎日自分が散歩に連れて行ったこと。
いつも一緒にいた犬が突然いなくなった寂しさが埋められずにいること。
犬も家族であったこと。
自分の犬も近々四十九日を迎えること。
そして、愛犬のために四十九日のお経を唱えるつもりでいること。

仕事として割り切ってやっているんだろうな〜なんて、
斜めに見てごめんなさい。。。

僧侶のお話によると、四十九日を担当する仏様は、薬師如来なのだそう。
薬壺を持ち、病気を治し、安楽を与える仏様なのだとか。
薬壷の中には、体の病、心の病、社会の病を治してしまう薬が入っているそうで、
それを聞いた飼い主達は皆、「うんうん」とうなずいていた。

苦しんで亡くなった子たちも多かったと思う。
本当はもっと長く大好きな家族と一緒に過ごしたかったと思う。
そんな子たちが少しでもラクに、元気に天国にいてくれたらいいなと思った。
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by eicolien | 2012-07-01 22:24 | ペット